本日のセミナーでは、F. Znaniecki “Educational Guidance” を素材に議論します。日本語抄訳は教材配布ページからアクセスできます。
本教材は、1936年の Social Actions の第7章で、かれの社会的行為の理論の視角から教育の行為を分析するものです。
本章は、11節と文献解題(原著6ページで、リプリント版にも再録)からなります。まず、教育的ガイダンスが、協力的ガイダンス(協力を確保するためにガイドする行為)の派生形式として理解できることが述べられ、社会的行為としての教育の目的が被教育者(教育行為の社会的対象)の社会的パーソナリティ(社会のなかで他者と協力する意欲と能力をもつ人)の形成であるとの観点からその基礎的構成が論じられます。第4節からは、教育的行為の特定的パターンの一つとしての「被教育者の反省された自己 educand’s reflected self」を通じての教育が扱われます(徒弟制、形式的技能教育、理念的代理的教育、教育思想者と教育行為者の役割区別、職業的教育者の役割)。ここには教育に関連する動機付けの分析の基礎が含まれます。さらに、教育関係の特殊な発展としての、キャリアーの手段としての教育関係、権威的あるいは威信的教育—聖職者や軍人の教育—が扱われます。
これらの論議のなかには、Burke が議論した職業的精神症状とか、初期のGarfinkel が注目した職業的役割における限定された意味領域にあたる分析的例示がみられます。
本章は 英文未刊行草稿等とともに、1998年刊行のEducation and Social Change に再録されています。
本セミナーのスケジュール等:
http://emcaseminar.weebly.com
教材配布ページ(Password required)
http://emcaseminar.weebly.com/2015-fall-winter-materials.html
本教材は、1936年の Social Actions の第7章で、かれの社会的行為の理論の視角から教育の行為を分析するものです。
本章は、11節と文献解題(原著6ページで、リプリント版にも再録)からなります。まず、教育的ガイダンスが、協力的ガイダンス(協力を確保するためにガイドする行為)の派生形式として理解できることが述べられ、社会的行為としての教育の目的が被教育者(教育行為の社会的対象)の社会的パーソナリティ(社会のなかで他者と協力する意欲と能力をもつ人)の形成であるとの観点からその基礎的構成が論じられます。第4節からは、教育的行為の特定的パターンの一つとしての「被教育者の反省された自己 educand’s reflected self」を通じての教育が扱われます(徒弟制、形式的技能教育、理念的代理的教育、教育思想者と教育行為者の役割区別、職業的教育者の役割)。ここには教育に関連する動機付けの分析の基礎が含まれます。さらに、教育関係の特殊な発展としての、キャリアーの手段としての教育関係、権威的あるいは威信的教育—聖職者や軍人の教育—が扱われます。
これらの論議のなかには、Burke が議論した職業的精神症状とか、初期のGarfinkel が注目した職業的役割における限定された意味領域にあたる分析的例示がみられます。
本章は 英文未刊行草稿等とともに、1998年刊行のEducation and Social Change に再録されています。
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